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武田薬品工業の20年3月期は最終赤字1620億円 純有利子負債のは減少

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決算資料より

注目をしている武田薬品工業の2020年3月期の連結最終損益(国際会計基準)について簡単に解説します。

これまでも何度か武田薬品工業を取り上げており、業績を都度チェックしています。

www.lifebeter.work

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概要

売上収益 3兆2860億円の見込み(従来予想+260億円)

最終損益 ▲1,620億円(従来予想に対して+1,110億円)

業績の上方修正は今期3度目となり、情報修正の理由は下記の2点あります。

アイルランド製薬大手シャイアーの買収による在庫や特許など無形資産の金額が確定により評価額が暫定値より小さくなったこと

②無形資産の平均償却期間が10年から12年に延長されたことにより1年あたりの償却費が薄まったこと

業績が良くなったというよりは、会計基準が変わったからというのが大きな理由の様です

キャッシュフロー及び純有利子負債の推移

懸念されているシャイヤー買収による純有利子負債については営業活動によるキャッシュフロー及び資産/有価証券売却によるキャッシュフローの貢献もあり大幅に減少。配当の支払いも潤沢なキャッシュフローによりできている模様。安定経営には更なる純有利子負債の圧縮が必要。

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決算資料より

財務目標の進捗

シャイヤー買収によるシナジー効果による売上収益の成長、資産売却による急激なレバレッジの低下(有利子負債の減少)を成果としている。損益計算書上は赤字だが、キャッシュフローは配当金を支払っても順調に推移しているため、赤字ではあるが1株当り年間配当金180円の確立された配当方針を堅持していく模様。

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決算資料より

今後の動向をチェックしていきます。