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新しくなるNISA制度について

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金融庁 NISAの概要より

NISAとは

少額投資非課税制度(NISA)が2024年に刷新することになりました。

NISAとは年間120万円の枠内であれば株式や投資信託の運用益・配当金が非課税となる制度です。 (年120万円を5年間運用できるため合計600万円を非課税で5年運用できます)

金融庁が国民に「税金をなくしますから、資産運用してくださいよ~」ということで2014年から開始されました。

NISAは2つのタイプがあり、どちらかを選択します。

①NISA

120万円×5年 個別株取引ができます。また個別株と並行して投資信託も購入できます。

②つみたてNISA  

40万円×20年 個別株の取引はできず、投資信託のみ

①と②の口座開設の比率としては約10:1程度で、NISAは19年6月時点で1161万口座、つみたてNISAは147万口座あります。

個別株投資をしたい人が多いと思うので①を選択する場合が多いようです。個別株投資はリスクが高いため高いリターンも狙えるかもしれませんが、老後資金を準備したい(大きく勝つ必要が無い)場合は長期投資でリスクを抑えられる②の方が適していると思います。

私自身は2016年頃から①活用しており、株の売買益に非課税 かつ 配当金にも非課税となるので2019年は120万円の枠いっぱいまで使ってしまいました。 (基本的に使わないと損な制度だと思ってます)

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金融庁 NISAの概要より

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金融庁 NISAの概要より

非課税とは?

例えば100万円の株式を購入したとして、1年後、株価が10万円に上昇、配当金として1万円を受け取り、売却をしたとします。

100万円⇒110万円・・・・売買益10万円 配当金1万円

(NISAを使わない場合) 20%税金を納める

売買益10万円かける20%=2万円 と 配当金1万円×20%=2,000円が課税されるため、売買益8万円 + 配当金8,000円の儲けとなります。

(NISAを使う場合) 課税なし

売買益10万円 配当金1万円 の合計11万円の儲けとなります。

結論  株式投資をするのであればNISAを使わない理由が無い

2024年からの制度変更

①新NISA 

積立枠20万円(1階) + 個別株投資102万円(2階)

変化点 新NISAではつみたてNISAのように20万円までは投資信託で積立が必要となりました。積立を行った場合に個別株投資が102万円までできるようです。

②つみたてNISA 

期限を42年まで延長(42年までの間で20年間)

②つみたてNISAについては37年に制度が終了する予定でしたが5年間の延長となったのみです。 ①新NISAは積立が必要となったことが大きな変化点です。変更の理由は個別株投資で短期売買が多かったため長期投資をして欲しいからとのことです。

感想

私はもともと①の制度で月3万円を米国インデックス投信に投資をしていたため、年36万円を積立をして、残った分で個別株投資を行っています。よって、個人的にはこれまでと変化はありません。

そもそも個別株投資は「リスクが高い」と言わざるを得ません。大きく勝つ時もあれば、大きく負ける時もあります。そこで、36万円はインデックス投信に振り分けて分散をしています。

制度自体は複雑になりましたが、投資の初心者がいきなり個別株を120万円運用するよりは投信にも振り分けてポートフォリオを構築した方がいいと思うので制度自体には基本的に賛成できます。

まずは何のためにNISAを使うのかをしっかり考える(目的を決める)ことが重要です。株の投資となると多くの人が「大儲け」をしたくなるため、ハイリスクの個別株投資をしてしまいます。 しかし、目的が「老後資金に備える」のであれば、大勝するよりは「リスクを抑えて長期で確実に勝つ」ことが大事だと思います。株について興味が無い方、高いリスクを取りたくない方は②のつみたてNISAで40年間非課税で運用することが最も適していると思います。株式投資について知識がある(学ぶ意思がある)場合は①を利用してつみたてもしつつ、個別株投資を行うと株の勉強になります。

それぞれの目的、知識、経験に合わせて自分に適した制度を利用することが重要です。

以上