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高配当 銘柄 武田薬品工業(4502)の株を買うべきか考察

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高配当銘柄として有名な武田薬品工業(4502)の株の購入を検討しています。 購入のため武田薬品工業について調べたので紹介します。

武田薬品の株価チャート

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18年にアイルランド製薬王手のシャイヤーの買収を発表して以来、株価は低迷しています。

配当金を180円に固定しているため、株価の下落とともに配当利回りが高くなるという構図になっています。株価が3,700円だと配当利回りが4.8%という超高配当銘柄です。

最低購入数100株の場合、配当金18,000円/年となるのでNISAで非課税運用すれば、かなり割のいいお小遣いになります。

リーマンショック以降の日本企業による支払われた配当金額のランキングです。 f:id:TaroTaroGoGo:20191012123359p:plain

約2兆円の純利益のあるトヨタが頭一つ抜けていますが武田も配当金の支払いに積極的な企業です。配当性向が100%を超えているので増配期待は難しいと思いますが過去の実績を見る限りは安定して配当を支払い続けてくれそうです。

株価低迷の理由

シャイヤー買収額が日本のM&A史上最大の約7兆円と巨額になりました。銀行などからの借り入れ金が3兆円、その他新株発行、株式交換により7兆円を捻出したようですがキャッシュフローの悪化、財務面での不安要素と受け止められています。しばらくの間は財務面での不安があり、株価の大幅な上昇は期待できないのではないかというのが一般的な見方です。買収に伴い20年3月期の連結最終損益は3830億円の赤字予想も織り込まれた株価になっていると思われます。しかし、業績悪化の理由は本業の落ち込みではなく、シャイアー買収に伴う会計処理の要素が大きいため一過性の業績悪化ととらえることもできます。

業績

シャイヤーの買収により3兆円の売上規模となる見込みです。日本の製薬業界では圧倒的首位、世界ランキングではTOP10入りができる程度の売り上げです。 f:id:TaroTaroGoGo:20191012123739p:plain

事業の展開地域としては買収によって米国でのチャネルが手に入りました。日本でのビジネスは20%以下となっておりグローバル企業として今後、世界の大手との競争が一段と激しくなっていきそうです。

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今後の株価の動向は

武田に関する資料をかなり調べましたが、「買収によるシナジー効果が不透明」だと思いました。いまいち、巨額買収によって今後の武田のビジネスの広がりが見えてこないため、株価が低迷しているのだと思います。ただし、買収のシナジー効果がうまく発揮され、業績が向上すれば株価は一気に高まるとことは間違いないため、リスクはあるが「高配当」+「値上がり期待」もできる銘柄ではあります。これまでの動向を見ていると、既存のビジネスを売却するなどしてキャッシュを入手しており財務状況は以前よりも改善しているようです。仮に現在より株価1,000円下落しても配当金もらえれば5~6年程度で回収できるので長期投資ができる場合はリスクを低減させられると思いました。

個人的にリスクはあるものの、買ってみたい銘柄と判断しました。

以上